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白馬三山縦走(1泊2日) Day1 (2021年7月21日)

目次

梅雨明けの白馬へ

山のSNSで知り合って以来約1年にわたり色々な山を共に歩いてきた相棒のあきさんと梅雨明けの北アルプスへ.あきさんは高山でのテント泊は初めてとのことで、白馬岳の定番コースを選択し、満喫してきました.

コース概要

山と高原地図 白馬岳より引用

『猿倉から大雪渓を進み白馬岳に至り栂池に下る』という定番コースに
杓子岳・鑓ヶ岳への往復 ② 旭岳登頂 というスパイスを加え、以下の様な行程を組みました.

1日目 猿倉-大雪渓-白馬岳頂上宿舎-杓子岳-鑓ヶ岳-白馬岳頂上宿舎(テント泊)
2日目 白馬岳頂上宿舎ー旭岳ー白馬岳ー小蓮華岳ー白馬大池ー栂池

山行記録

アプローチ

仕事終わりに相棒のあきさんと待ち合わせ、神戸から一路白馬村まで.高度順応(?)も兼ねて前泊しました.

白馬八方バスターミナル

こちらから6時発のバスで猿倉に向かう予定でしたが、タクシーを相乗りさせて頂くことになり、少し早めにスタートすることが出来ました.

猿倉から大雪渓へ

猿倉荘

タクシーに揺られ約20分.素敵な佇まいの猿倉荘に到着しました.

猿倉荘に向かって左手に登山口があります.いそいそと身支度をして、スタートします.

鑓温泉への分岐

いつか鑓温泉につかってみたいのですが、この年(2021年)は通行止となっていました.(2023年は開通しているようですね!)

緩やかで歩きやすい登り基調の道を進んで行くと眺望が開けてきました.

何と素晴らしい天気!あまり良くない予報だったので余計に嬉しいです.

猿倉から1時間程歩き、いよいよ大雪渓の足元までやってきました.

白馬尻小屋

白馬尻小屋は今年(2022年)も営業していません.トイレや水場も利用できないので御注意下さい.

眼前に迫る美しい山並、雪渓が生み出す清冽な流れの音に思わず言葉を失います.

大雪渓から白馬頂上宿舎へ

大雪渓を歩く

大雪渓の足元

いよいよ大雪渓が目の前に.子供の頃、父が連れて行ってくれた初めてのアルプスが白馬岳でした.やはりこの大雪渓のことは印象的で薄っすらですが記憶に残っています.

HILLSOUND トレイルクランポン

チェーンスパイクを装着しました.Hillsoundというカナダのメーカーのもので、スパイクが15mmと長く、しっかりグリップしてくれる逸品です.

大雪渓を登る

チェーンスパイクがよく効いてくれて、安心して進めます.雪で青みの増した空と白い雪渓の調和を楽しみながらメートルを上げていきます.

雪渓の上には大きな岩が転がっており、落石への緊張感が増します.雪渓からは距離がありましたが、向かって左側(南側)の斜面で頻回の落石が起こっていました.

葱平

葱平(ねぶかっぴら)より来し方を振り返って

大雪渓を抜け葱平(ねぶかっぴら)に到着.落石の緊張感からようやく解放され、ほっと一息つきました.

天狗菱

葱平から見る天狗菱は迫力があります.

葱平からは岩場の登りが続きます.

小雪渓をわたる

小雪渓のトラバース

程なくして小雪渓に差し掛かりました.距離は短いですが、斜度があり気をつけなければならないトラバースだと思います.ただ、しっかりとステップを切って頂いてあり、安心して通過することが出来ました.

小雪渓から来た道を望む

小雪渓からは登ってきた道が一望出来ました.少しスリルもあるけど爽快!

白馬岳頂上宿舎へ

小雪渓から少し登ったところに避難小屋があります.ヨーロッパアルプスはこんな感じなのかな?とふと思いました.行ったことはないのですが 笑

頂上宿舎が見えてきました !!この辺りはお花が多くて圧巻です.

天国感が凄い!!急登で疲れた心に優美な景色が染み渡ります…

緩まない急登

しかし、最後まで急登は手を抜いてくれません 笑

白馬岳頂上宿舎

馬に人参状態で何とか頑張り、頂上宿舎に到着しました.

テント設営

白馬岳頂上宿舎 テント場

宿舎の裏側にテント場があります.(道中にお手洗いや水場があります) とても広いテント場です.運よく2番乗りくらいだったので、場所は選びたい放題です 嬉

テント設営

相棒のあきさんと相談し、メインのテント場から少し離れ風を凌げそうな場所にテントを設営することにしました.風が強いテント場だと聞いていたので、しっかりと風対策を講じることに.

ペグが刺さりにくいという情報もありましたが、私達が幕営した場所では容易にペグダウンできました.

杓子岳・白馬鑓ヶ岳への往復

杓子岳へ

テントで一息ついて、杓子岳・鑓ヶ岳に向かいます.

奥にみえるのは2日目に登る予定にしている旭岳ですが、優美な山容を目の当たりにして『登ってみたい』という気持ちが強くなりました.

立山、剱岳の眺望.

杓子岳と鑓ヶ岳を望んで

これから往復する杓子岳と鑓ヶ岳.大変そう…でも凄く楽しそう!!相棒のあきさんにこの景色を見てもらえて本当に良かった…

杓子岳近景

美しすぎる天上の縦走路をただ無心に歩いていると杓子岳が大分近くなってきました.写真の右手に続く巻き道もありますが、折角なので杓子岳の山頂に行ってみることにします.

杓子岳山頂へのガレた道

ガレた急な道を頑張って登っていくと

杓子岳(2812m)山頂

杓子岳の山頂に到着しました.結構へとへとになりました 笑 杓子岳は白馬三山の一座ですが、日本百高山の一角でもあります.

山頂に積まれたケルン

白馬鑓ヶ岳へ

鑓ヶ岳に続く縦走路

山頂で暫し休憩します.強い風にあらがってたくましく飛ぶツバメを無心で追いながら素晴らしい天上の景色を堪能します.

杓子岳東壁

杓子岳の東壁は切れ落ちていて高度感があり、稜線歩きのいいスパイスになっています.

鑓ヶ岳近景

山頂を辞し暫く進むと白馬鑓ヶ岳が近づいてきました.大きく立派な山容に心打たれます.そしてちょっとひるみます 笑

杓子沢コル

鞍部まで降りてきました.ここからいよいよ白馬鑓ヶ岳への登りです.

最初は急な登り返しです

最初は結構な急登が続きます.

急登をこなすとぐっと斜度が緩みます.山頂も見えてきました!

小鑓

この辺りは『小鑓』と呼ばれているらしいのですが、少し岩稜歩きがあり楽しいです.

もうすぐ山頂です!

白馬鑓ヶ岳(2903m)山頂

やっと辿り着きました.実にハードでした.
こちらも白馬三山であるとともに日本百高山の一座です.

白馬岳と杓子岳

同じ道を引き返しますが、景色の見え方が変わり帰り道も凄く楽しいです.

小遣を楽しむ私
杓子岳の巻き道

帰りの杓子岳は巻き道を通ります.

葱平を超えたあたりから高山植物が咲き乱れており、その多さに驚きました.

非常に厳しい高山の環境で美しい花をつける高山植物の健気な姿を見ると、いつも心を打たれます.

白馬頂上宿舎にて

頂上宿舎

頂上宿舎に戻ってきました.とても日差しが強く、喉が渇いていたので鑓ヶ岳からの帰り道は

ビールのことしか頭にありませんでした 笑 最高の一杯です!!

美しい景色の中、あきさんが注文された白ワインを頂きながらお話していると、すーっと心が開いていくような感じがしました.あきさんも今迄の人生で嬉しかったこと辛かったこと、男泣きしながら色々お話して下さり、もらい泣きしそうになりました.とてもいいお酒で2人ですぐに1本空けてしまいました.

山で頂くお酒は格別ですね.ハーゲンダッツもいつにもまして美味しく頂きました.

白馬頂上宿舎、雰囲気もよく売店の品揃えも素晴らしかったです.

頂上宿舎近くの雪解け水

さて、夕食や翌日の水を確保しようということで頂上宿舎近くの雪解け水を汲みに行きました.
凄く冷たいですがとても美味しい水でした.(飲用水かどうか不明でしたので念のため持参してきた浄水器で水を濾過しました.ちゃんとした飲用水も提供されています.)

白馬岳の夕景を楽しむ

テントで疲れた身体を癒していると段々と日が暮れてきました.
夕景を楽しむべく支度して、テント場から少し登ったところにある眺めの良い丸山に向かいます.

立山・剱岳に毛勝三山

刻々と色が変わっていくこの時間、たまりません…

杓子岳と鑓ヶ岳の夕景

歩いてきた杓子岳と鑓ヶ岳.夕陽に染まって得も言われぬ美しさです…

旭岳に沈む夕陽

山を愛する皆さんと至福の時間を楽しみました.

一日の素晴らしい景色や自然の中にいる感覚を全身で満喫しながら眠りに就きました.
懸念していた風は全くと言ってよいほど吹かず拍子抜けしました 笑

(2日目に続く)

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